アウトプットトランスフォーメーション

アウトプットトランスフォーメーションステージが利用できるのは Resolume Arenaのみです!

アウトプットトランスフォーメーションステージは、あらゆるマジックが起きる場所です。プロジェクションマッピングストラクチャーへのアウトプットを整列したり、LEDプロセッサーヘのアウトプットのピクセルをシャッフルするのに使用します。

トランスフォーミング

'Input Selection'(インプット選択)ステージで編集した、同一のスクリーンおよびスライスは、アウトプットトランスフォーメーションステージでも使用できます。

インプットセレクションステージと同様、アウトプットトランスフォーメーションステージでも、スライスのサイズや位置の変更ができます。トランスフォーム(Transform)タブで実行します。このタブでは、スライス全体の位置およびスケールを変更できます。違いは、インプットとして使用するため異なるピクセルを選択するのと反対に、ピクセルを実際にあちこちへ移動していることです。

こうすると、たとえばコンポジションの左下4分の1を、アウトプットの左上に配置することができます。

ワーピング

さらに、アウトプットトランスフォーメーションステージでは、スクリーンワーピングを適用できますが、これはつまり、最終的なアウトプットの形状を調節できるということです。アウトプットをイレギュラーな形のサーフィスへプロジェクションマッピングする際や、複数にわたるアウトプットがあり、複数のプロジェクターを整列する際に便利です。

ワーピングはエディットポイントタブおこないます。このタブでは、スライスを形成している各ポイントを調節します。

ワープの方法にはいくつかあります。

パースペクティブワーピング(遠近法ワーピング)

スライスの4隅の大きなポイントを変更すると、パースペクティブワーピングを適用します。

パースペクティブワーピングは、アウトプットのパースペクティブを適正に維持します。たとえば、角度のあるところからプロジェクションをおこなうと、サーフィスの最も遠い点に当たるライトは、最も近い点に比べると分散します。つまり、オブジェクトが遠くなればなるほど、コンテンツが引き伸ばされます。パースペクティブワーピングを使用すると、Resolumeで調整し、コンテンツのスケールを、正しくオブジェクトの長さに維持します。

リニアワーピング(左の画像) とパースペクティブワーピング(右の画像) 45°でキューブに投影した場合。右側の画像ではグリッドの四角形のスペースが等しくなっており、左側は引き伸ばされてしまっているのにお気づきでしょう。

キューブへのマッピングの最もシンプルな方法は、パースペクティブワーピングです。

パースペクティブワーピングは通常のスライスでしか利用できません。ポリスライスでは、パースペクティブワーピングは実行できません。計算が複雑になりすぎてしまうためです。

Linear(リニア)および Bezier(ベジェ)ワーピング

リニアワーピングは、パースペクティブワープポイントの内側の、4つの小さなコーナーポイントで適用します。

この4つのポイントは、遠近法を調整すること以外は、パースペクティブワープポイントと同様に作用します。また、水平方向・垂直方向にさらにポイントを追加し、もっと複雑なワーピングができるという利点があります。

また、リニアからベジェへとモードを変換できます。すると各ポイントに2本のベジェハンドルが表示され、たとえばコカ・コーラのボトルのような、ワーピングカーブを作成できます。

ヒント!両方を選択できるので、どちらか一方に決める必要はありません。大きなコーナーポイントをパースペクティブワーピングに、小さな方を、付加的なベジェワーピングに使用すれば良いのです。こうすれば、適正なパースペクティブを維持しつつ、美しくスムーズなマッピングをおこなえます。

リニアワーピングはポリスライスでも使用できます。ポリスライスはメッシュのポイントのポジション変更ができ、大変優れています。ベジェワーピングはポリスライスでは使用できません。 計算が複雑になりすぎてしまうためです。

マスキング

アウトプットトランスフォーメーション ステージでは、マスクの追加もできます。マスクを使用するとアウトプットの一部を、歪めることなく隠す事ができます。マスクは必要に応じていくつでも追加できます。

マスクは、その外側のピクセルを全てカットオフします。マスクを裏返して、ホールを作ることもできます。

ヒント! ナードアラートです!私たちが最もマスキングに触れるのが例えばAfter Effectsというのは間違っています。After Effectsでは、マスキングは、実際はイメージの外側をカットオフするので「切り取り」として機能しています。 そのためにResolumeのデフォルトモードでは、マスクはインバートとなっています。こうすれば、あなたの慣れたやり方で作業ができますし、私たちは、技術的に正しくない言葉の用法だろうが、こだわるつもりもありません。そのようなことを言い出すと夜も眠れませんから。

マスクおよび切り取りのポイントは、任意の数にできます。デフォルトでは、良く使用するプリセットシェイプから選択できますが、 そこから星型にしたり、コウモリの超音波を表現したり、トライフォースや、あなたの屋根裏の壁の奇妙な形のシミを模倣することもできます。

アウトラインの任意の場所をダブルクリックすると、その場所にポイントを付加し、ポイントをダブルクリックすると削除します。角を丸くするには、ポイントモードをベジェ(Bezier)に切り替えます。

マスクはその下層の全スライスに適用されることをご承知おきください。

Slice オプション

アウトプットトランスフォーメーション側に、スライスの追加オプションがあります。

Flips(フリップ)

パックマンのアイコンで、スライスのアウトプットを水平、垂直、もしくはその両方でフリップ氏ます。

これを使用し、スライスを複製して、メニューを右クリックしx軸で反転して、パックマンアイコンでフリップすれば、非常に簡単にミラーリングがセットアップできます。

カラー補正

各スライスには、'Brightness'(輝度)、'Contrast'(コントラスト)および、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)のチャンネルがあり、調節可能です。スライスを複数選択し、同時に調節することもできます。

ここで、Matrox TripleHead2Go使用時のプロジェクター同士の差異を調節したり、また同じプロセッサーに接続された別のLEDパネル間の輝度レベルを調節します。

Is Key(イズキー)

Is Keyに切り替えると、アルファチャンネルがルミナンスに置き換わります。ルミナンスは、可視ピクセルがある場所はホワイトを、透明な箇所はブラックを送信します。

ブロードキャストミキサーを使用してグラフィックをオーバーレイする際に、アルファチャンネルを別々のアウトプットに送信するのに便利です。

Black BG(ブラックバックグラウンド)

ブラックBGは、人種をテーマにした70’sのカバーバンドではありません。 こちらに切り替えると、そこでどのようなコンテンツをプレイしているかに関係なく、スライスをブラックの背景でレンダリングします。

あるスライスが他のスライスを部分的に覆っており、下のスライスの覆われた部分を見せたくない場合に便利です。

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